ゼンタングルに必要な道具はシンプルです。
紙、ペン、鉛筆、擦筆(さっぴつ)、それだけ。
消しゴムは使いません。
ゼンタングルメソッドにはいわゆる『間違い』『失敗』という概念が存在しないからです。
「思うような線が描けなかった!」「描いてる途中変な風になった!」「頭の中にある自分
の完成図とは程遠い何かが目の前の紙に描いてある!」「やだ何コレ~! 」 etc.
一般的に『間違い』や『失敗』とされるであろうこんな状況もゼンタングルでは
『間違い』『失敗』とはしません。
『予期せぬ出来事』『予想外の事』としてまず受け入れます。
そして一呼吸入れた後、ちょっと視点を変えてこの『間違い』をどうにか活かせないかな?
と考えてみます。
もしかしたらさっきは考えもつかなかった新しい創造的表現が発見できるかもしれません。
ゼンタングルは特定の結果を予想しません。
CZTの指示的提案はあってもお手本はありません。
「これと同じように描いてね♪」というお手本が無いのだから間違いようがないのです。
『間違い』が無い。同時に『正解』も無い。
なので出来上がりを気にせずに、描くプロセスを楽しみましょう。
……などと色々小難しいことをツラツラと書いてきたけど、なんだかんだ言って
『描き終えてみると案外気にならない』ものです。なんとまぁ身も蓋もない(笑)
自分では「ここを間違ったの!」って思ってても、他の人にはどこが間違いなのかなんてわ
かりません。
又、描き上げてしまってそれでもやっぱりなんとなく納得いかない作品でも
後日改めて見直すとなんだかそんなに悪くもないような気がしてくるから不思議です。
(これも描き上げた当初は気に入らなかったけど今見るとそんなに悪くないかも?)
『予想外の出来事』を『間違い』とせず寛容に受け入れ、新たなチャンスととらえた瞬間
それは間違いではなくなります。そういう事です。
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